はじめてのハーレーダビッドソン
2019年の初め。
はじめてのハーレーダビッドソンは、昔お世話になった人から極上の2000年式ダイナローライダー を購入した。
10年ぐらい前に、前オーナーさんと一緒に走りに行った事があったのでどんな車両かは知っていた。
還暦を迎えての断捨離なのか、相場より安く売りたいと言う。
とりあえず現車確認をしに行って詳しく聞くと、現オーナーで2人目。生まれてこの方19年、箱入り娘として甘やかされて育ったと言う。
まさかの雨の日は1度も走った事がないとな。
ホンマかいなと思ったけど、ハイウェイペグを外したフレームのネジ穴は無塗装だけど錆びて無い。
超、超・極上車。ピッカピカ。
とりあえず欲しいもだけど、売るには困らんだろうという邪念?と共に購入。
昔から乗ってみたかったハーレーダビッドソン。
憧れのハーレー。
いつかはハーレー。
はじめてのハーレー!
その後は…
キャンプに行ったり
花見に行ったり
最初こそ少しは乗ったけど、重いからガレージからの出し入れが億劫だし、排気音が爆音なので夜は乗れない。
荷物も積めないしカスタムシートはタンデムもし易いとは言えない…
更に生活環境の変化から殆ど乗る事も無くガレージで埃をかぶる日々。
二十歳前後の生娘を暗くカビ臭いガレージに閉じ込めるのは勿体ない。
そんな事を思い始めていた矢先に、買いたいと言う知人が現れたので手放す事にした。
自分で乗っていた時はロクに整備なんてしなかったのに、新オーナーの要望で色々と整備やプチカスタムをしていると名残惜しくなってくる悪い病気が発病。
バイクは乗るより弄るのが好きなんだと改めて実感させられる。
2022年の初め頃、3年の短い共同生活の末、22歳の生娘は無事に旅立ったのであった。